氷河特急か普通列車か・スイス旅行2014

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我々は7月11日にサメーダン(サンモリッツの近く)からツェルマットまで氷河特急の路線を普通列車で行きました。

と、言うと、特急よりずいぶんと時間がかかるように思われがちですが、

特急でも8時間弱、普通列車でも8時間弱で、時間差はほとんどないのです。

普通列車は途中4回乗り換えますが、乗り換え時間は合計で10分前後でした。

一方、特急は乗り換えこそありませんが、クールで54分くらいとか、途中で停車する時間があるのです。

ですから、「特急」という名前は誤解しやすく、ふさわしくないと思います。

もともと、この氷河特急の名前の由来は峠を通過するときにローヌ氷河を見られたことによりますが、

現在では峠の下のトンネルを通るので、氷河は見ることが出来ず、名前だけ残っているのだそうです。

我々も13年前にツアー旅行で氷河特急に乗ったことがありますが、特急のほうがパノラマ車があったり、

食堂車があったりという点では良いようです。


これは我々がサメーダンから乗った普通列車です。

立派な車両で誰も乗っていません。 列車を間違えたかと思いました。

普通列車は予約が出来ないので、個人旅行者しか乗らないからでしょう。

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荷物スペースもたっぷりあります。

だいたい、車両自体が大きく、スペース的にゆったりとしています。

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窓も大きくて半パノラマのように上にも窓があります。

これが普通列車の2等かと思うほどです。

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途中で観光客が少しずつ乗って来ますが、ボックス席はいつも2人占めです。

普通列車に「指定席」はないので、乗る時に車両に表示されている「2等」を確認さえすれば、

どの席に座ろうと自由です。

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途中で4回乗り換えますので、その都度列車は変わりますが、同じような列車です。

これは我々が乗って来た普通列車をツェルマット駅で撮ったものです。

車両は2種類あって、これは上にも窓があるタイプです。

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これは座席を低くして窓をさらに大きくしたタイプです。

車両側面全体が「窓」と言った感じです。

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どちらの車両も窓が大きくて、展望には全く問題ありません。

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お好みによって、風景によって、車両も座席も選び放題です。

何度も言うようですが、これはいずれも普通列車の2等なのです!


ベルニナ線も同じですが、普通列車は空いていて、風景を追って右側へ座ったり左へ移動したりと自由です。

何と言っても予約の手数と特急料金がいらないのが良い点です。

また、普通列車の決定的に良い点は、窓を開けて風景を見たり、写真を撮ることができることです。

写真が鮮明になるうえ、ランドバッサー橋など、列車がカーブを描いて走る時に、窓から少しカメラを

出して撮ると、列車の姿が良く入ってダイナミックな写真を撮ることが出来るのです。

車窓のガラス越しに撮ると鮮明でないばかりか、ガラスの映り込みがあります。

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窓の外から撮ると、鮮明で迫力のある写真が撮れます。

このカメラマンのように乗り出し過ぎると危険ですが・・・

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写真を撮りたいカメラマンには普通列車が都合の良いことが多いです。

それに反して特急列車は窓が開かないので、そういったことは出来ないばかりか、パノラマ車では

好天の時、車内が暑すぎることもあるようです。

だいたい、特急列車は全て指定席ですから、ツアー旅行会社に取られて、予約が取りづらかったり、

2人とも窓際とか、景色の良い右側席を取るなどといったことが難しいようです。

結論として、断然、普通列車がおすすめです。